平安名(びゃうな)のマムヤ 新生(あらんま)り乙女(みやらび)
野城按司(ぬぐすくあず)の 崎山坊や
で謡い出す「マムヤのあやぐ」は、野城按司との悲恋を歌った物語です。
このあやぐや民話になれは、マムヤはニフニリ(香草の名)の芳しい香りのする絶世の美女として伝える。
妻子ある野城按司は、マムヤを見染めて恋仲になるが、「将来の事を思えばマムヤよりは糞尿(フスユスパイ)の臭いがしても妻のほうがいい」と諭されてマムヤを見捨てる。
按司の心変わりを知ったマムヤは平安名崎の断崖から身を投じる。
非観にくれた母親は再びこの村に美人が生まれないようにと神に祈願した。と伝えられています。
いつの頃からか、この巨石はマムヤの霊を弔う「マムヤの墓」として伝えられています。
およそ400米西側にあるマムヤが機織りしたと伝えられる岩穴は「マムヤの機織り場」として文化財に指定(平成三年四月九日)されています。
(案内板より)