朝湯こんこんあふるるまんなかのわたくし
漂泊の俳人、種田山頭火は昭和十四年十月一日、遂に念願の四国遍路を果し松山に着き、御幸寺山の麓に一草庵を結んだ。
流浪の疲れた身と魂を静かに休めるべきところを松山に求め御幸寺山のみどり、道後温泉の湯、石手川の水、そして山の辺りの花咲く里は山頭火の晩年を美しくするには十分であった。
この句は道後温泉で詠んだもので山頭火の直筆である。
山頭火はふなや庭園の鴉渓をよく散策し、大正三年十月、彼の師・萩原井泉水がこのふなやに宿している。
「大きい落ち着いた感じのする宿である」と記している。
そんな縁で平成七年七月二十一日句碑を建立。



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