槍倒 ( こか ) し松
この松は、岩国武士の負けず嫌いを表徴する有名な槍倒 ( こか ) し松です。
昔諸国の大名が他藩の城下を通るときは行列の槍を倒すのが礼儀となっていたのですが、大藩が小藩の城下を通るときは、儀礼を守らず槍を立てたまま威風堂々と通ったものです。
岩国藩が六万石の小藩であるため岩国の武士達はこれをみて憤慨し、そこでかなり成長した横枝のはった松の木をわざと橋の頭に植え、大藩といえどもどうしても槍を倒さなければ通ることができないようにしたものです。
今では昭和十年 ( 1939年 ) の河川改修工事により道路や人家が堤防の上に移りましたが元は川辺りにあって、ここの石段が坂道になっていましたから大名が槍を倒して坂を登るのを見て岩国武士達は溜飲を下げていたということです。
昭和十九年 ( 1944年 ) 頃、この地方に発生した松喰虫によって、この松も昭和二十七年 ( 1952年 ) 八月残念ながら枯れてしまいました。
この松は初代の松の実から自生した直系のの松を昭和四十三年 ( 1968年 ) 二月十五日三代目槍倒 ( こか ) し松として吉香公園から移したものです。




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