生涯
生い立ち
実父はスバル興業社長[2]。小学校から高等学校まで暁星学園で過ごし、演出家を志して早稲田大学第一文学部演劇学科に進学。理論偏重の教育に飽き足らず中退し、東宝芸能学校舞踊科を第1期生として卒業。
芸能界へ
日劇ダンシングチーム12期生として1960年に渡欧し、イギリスやフランスを巡る。このとき本場の芸の水準に驚いて舞踊家の道を断念し、帰国後、振付師に転向。ザ・ドリフターズの大人気番組『8時だョ! 全員集合』(TBS)やレナウン「イエイエ」のCFの振り付けも担当した。
『8時だョ! 全員集合』では、ギャグアドバイザーだったこともあり、「ヒゲダンス」の振り付けを担当したとされる。しかし藤村自身が2008年4月18日放送のNHK-FM『邦楽ジョッキー』や『おしゃれカンケイ』でこれを否定し、『8時だョ! 全員集合』で振り付けたのはオープニング(民謡「北海盆唄」の替歌)の「エンヤーコラヤ ドッコイジャンジャン コーラヤ」の部分であり、「腕・肩を順番に触るだけの単純な動作だが、忙しく踊っているように見える振り付け」と語っている。
かつて代表を務めていた俳優事務所「オフィス・オヒョイ」には自身のほか黒澤久雄や岡崎友紀らも所属していたが、2011年をもって同事務所は解散。滝口順平の死去に伴い2011年から担当していた『ぶらり途中下車の旅』のナレーションも2015年10月24日放送分からは太川陽介や林家たい平、石丸謙二郎らが週替わり(代役)でナレーターを務めた(2016年1月9日放送分から小日向文世が3代目ナレーターを担当するまで)。
晩年
2015年12月になって藤村夫人が『女性自身』のインタビューに応じて、藤村について「体調を考慮して『ぶらり―』のナレーションを2015年10月をもって正式降板し、それと共に芸能界から引退した」ことを公表した。血管の状態が思わしくないため、千葉県の病院に通院していたという[3]。一方、有限会社O’hyoi & Sons(オヒョイアンドサンズ)代表取締役で長男の藤村亜実は「単に『ぶらり―』を降板しただけ」と引退発言報道を公式に否定していた[4][5]。
2017年1月25日午後8時45分頃、心不全のため静岡県御殿場市内の病院で死去[1]。82歳没。藤村の死去は2月1日に公表され、藤村の長男が記者会見を開いて「その瞬間を大事に生きていた人」と、父を偲ぶコメントを残した[6]。また、1996年に再婚した28歳年下の女性とは2013年12月頃に離婚。2015年に小脳出血で倒れ、リハビリ生活を送っていたと語られた。
人物
容姿
長らく細身に黒髪のアフロヘアーがトレードマークだったが、56歳のときに胃癌で胃を全摘出してからは毛染めをやめ、白髪と白い口ひげがトレードマークとなった。
役者・芸風
本人によると、もともと振付師志望であったが、番組中にエキストラ出演を頼まれることが多く、画面に映るのが嫌でその場から「ひょい」と逃げていたところ「おヒョイ」のあだ名がついたという(後輩からは「おヒョイさん」と呼ばれていた)。
バラエティ番組などでは、とぼけたキャラクターと自虐とも取れるシュールな冗談を言うなど、飄々としたキャラクターで人気を集めていた。
本人は「タレント」という肩書きを嫌い、「アクター(俳優)」を自認しており、1990年代以降、先述の胃癌を機にした容姿の変化に伴い、老け役としての需要が急増。知的な老紳士・好々爺役が多かったが、複数回起用された三谷幸喜作品ではボケキャラだった。
たびたび「執事役が似合う芸能人」として話題に挙がることもあり、闘病前の姿を知らない若い世代には特にその傾向が強く、漫画『黒執事』に登場する老執事・タナカは藤村をモデルとして作られており、アニメ化にあたっては当の本人を声優として起用し、死去の際には作者の枢やなが追悼文を発表している[7]。また2017年に公開された『劇場版 黒執事 Book of the Atlantic』は藤村にとっての遺作となった。
「ズボンの折り目が嫌い」という理由から、クリーニングから返ってきたズボンの折り目をわざわざ自分でアイロンをかけて消していた。
交友
1934年生まれの同い年であった長門裕之、愛川欽也、大橋巨泉、財津一郎、森山周一郎らと1976年に親睦団体「昭和九年会」を結成していた。逝去後に親友の森山や中村メイコがマスコミのインタビューに応じている。
実業
芸能界で活躍する一方、東京・南青山でバー「O'hyoi's」(オヒョイズ)を経営していた。店のロゴマークにはオーナーの藤村のシルエットがあしらわれていた。芸能人が経営する飲食店は、いわゆる名義貸しオーナーの形が多いが、藤村は仕事の合間を縫って店に立つなど、実際に現場での経営を行っていた。また、この店では「お客様にサービスするのが当たり前だから」という理由でサービス料は設定していなかった。2010年12月に閉店。
出演作品
テレビドラマ
・忍者部隊月光 第111話・第112話(フジテレビ) - 幻21号 役
・戦え! マイティジャック 第10話「消えた王女の謎を解け!!」(フジテレビ) - R69号
・ハレンチ学園(東京12チャンネル(現:テレビ東京)) - ヒゲゴジラ(2代目)
・2丁目3番地(1971年、日本テレビ) - 金田俊吉
・いじわるばあさん 第3話「押売りさんコンニチワ!」(1971年、フジテレビ)
・3丁目4番地(1972年、日本テレビ、1972年) - 金田俊吉
・水曜ドラマシリーズ おやじの嫁さん(1973年、フジテレビ)
・七丁目の街角で、家出娘と下駄バキ野郎の奇妙な恋が芽生えた(1976年、日本テレビ) - 哲也
・大江戸捜査網 第508話「駒下駄と鬼娘の涙」(1981年、東京12チャンネル・三船プロ) - 兵六
・田中丸家御一同様(1982年、日本テレビ) - 西村英太郎
・鬼平犯科帳 (萬屋錦之介) 第3シリーズ 第3話「霧の朝」(1982年、テレビ朝日・東宝) - 吉造
・王様のレストラン(1995年、フジテレビ) - レストラン「マール・オ・ヴュペール」の迎えの人
・古畑任三郎 第2シーズン第3話(1996年、フジテレビ) - 花見録助
・こんな私に誰がした(1996年、フジテレビ) - チグリス前川
・コーチ 第1話(1996年、フジテレビ) - 平林
・おひさまがいっぱい(1996年、TBS)
・総理と呼ばないで(1997年、フジテレビ) - 副総理
・不機嫌な果実(1997年10月9日 - 12月18日、TBS) - 児玉会長
・三姉妹探偵団(1998年、日本テレビ) - 王様
・天国に一番近い男 MONOカンパニー編 第3話(1999年) - 龍崎教授
・お水の花道(1999年、フジテレビ) - 松嶋誠二
・笑ゥせぇるすまん(1999年、テレビ朝日) - バー「魔の巣」のマスター
・教習所物語(1999年、TBS) - 左右田善哉
・痛快!三匹のご隠居 第7話(1999年) - 近衛綾麿
・HR(フジテレビ) - 日和先生
・月曜ドラマスペシャル・税務調査官・窓際太郎の事件簿(4)(2000年、TBS)
・京都潜入捜査官 THE SLIPPERS(2000年、テレビ朝日) - オープニングナレーション
・まんてん(2002年-2003年、NHK) - ナレーション
・火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
・「盲人探偵・松永礼太郎12・今一度の」(2000年) - 藤原浩
・「屋形船の女」(2003年 - 2004年) - 岩倉源三
・はみだし刑事情熱系(2001年、テレビ朝日) - 脇坂康平 役
・女と愛とミステリー「湯けむり殺人案内 なんにも専務の名推理」(2003年1月、テレビ東京) - シゲさん
・東京ワンダーホテル(日本テレビ)
・東京ワンダーツアーズ(日本テレビ)
・怪奇大家族(2004年、テレビ東京系列) - 忌野淵男
・離婚弁護士(2004年、フジテレビ) - 高橋秀雄
・ファイト(NHK) - 西郷
・ウルトラマンコスモス 第20話(2001年、毎日放送) - 木本研作博士
・よい子の味方 〜新米保育士物語〜(2003年、日本テレビ) - 村林完一(おじいちゃん先生)
・ヒョイと花咲くストーリー(2006年、岩手めんこいテレビ) - 美容室オーナー
・がきんちょ〜リターン・キッズ〜(2006年、毎日放送) - 田丸蔵之介
・電車男(フジテレビ) - 照光
・芋たこなんきん(NHK) - 有田
・ハッピィ★ボーイズ(テレビ東京) - 渋川一蔵
・おシャシャのシャン!(2008年1月10日、NHK)
・NHKスペシャル / 感染爆発〜パンデミック・フルー(2008年1月12日、NHK)
・土曜時代劇 / オトコマエ!(2008年、NHK) - 仙人(宮宅又兵衛)
・恋のから騒ぎ 〜Love StoriesV〜「電報を打つ女」(2008年10月10日、日本テレビ)
・月曜ゴールデン・自治会長・糸井緋芽子社宅の事件簿(9)(2009年2月16日、TBS) - 五十嵐大吾朗
・古代少女ドグちゃん(2009年10月、毎日放送)
・HTBスペシャルドラマ「ミエルヒ」(2009年12月、北海道テレビ) - 田代
・ドラマ10「八日目の蝉」(2010年、NHK) - 写真館店主
・金曜ロードSHOW!特別ドラマ(日本テレビ)
・磁石男(2014年6月13日) - おじいさん(劇中ナレーション)
・Dr.ナースエイド(2014年11月7日) - 葉山幸次郎
映画
・青春ア・ゴーゴー(日活1966年) - ゴーゴーフェスティヴァルの司会者
・ハレンチ学園(1970年) - ヒゲゴジラ
・東京上空いらっしゃいませ(1990年) - 橋本勝
・ラヂオの時間(1997年) - 伊織万作
・白痴(1999年) - 仕立屋
・日本の黒い夏─冤罪(2001年) - 藤島教授
・Quartet カルテット(2001年) - 藤岡俊吉
・ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT(2001年) - 木本研作博士
・ゴーストシャウト(2004年) - 坂口健太
・冬の幽霊たち ウィンターゴースト(2004年) - 町のご意見番
・子ぎつねヘレン(2006年) - 上原教授
・初恋(2006年) - 柏田バイク店店主
・デスノート / デスノート the Last name(2006年) - ワタリ
・椿山課長の七日間(2006年) - 喫茶店マイルスのマスター
・L change the WorLd(2008年) - ワタリ
・なくもんか(2009年) - ボーダーシャツの男
詳しいことは、『藤村俊二ウィキペディア』をご覧ください。 ⇩
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%9D%91%E4%BF%8A%E4%BA%8C
(wikiより)
⇧ 藤村俊二


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