本樹は指月公園内の志都岐山神社参道、旧明倫館遺構万歳橋の東側に位置している。

根元の幹周 1.7m、幹は基部で三分岐し、一幹は枯損。

主幹は目通り 0.8m、樹高 6mのさして大木とはいえないが、この種は日本で萩市のみに知られる稀品であり、植物分類学的位置を評論する場合の基準標本の原木として貴重である。

本種は桜の中でも最も一般的なソメイヨシノに似ているが、萼が緑色であるところからミドリヨシノと名づけられた。

花は純白色で、遠望すればナシ類の花を思わせる風情は格別であり、また特色の一つでもある。

いずれにしても学術的に貴重な樹木といえる。
(案内板より)

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