上杉軍の軍旗で、「毘 ( び )」は上杉謙信が信仰した毘沙門天 ( びしゃもんてん ) を意味し、戦場にこの旗と共にあることは毘沙門天と共にあり、その加護のもと上杉軍将兵は勇往邁進し、水火も辞さない勇気を示したといわれる。

「龍」は乱れ龍を意味し、突撃の時まっ先に押し立てて進んだ「突撃用軍旗」である。

永禄四年 ( 一五六一 ) 九月十日の川中島合戦もこの旗で火蓋が切られたのである。

謙信自らの信仰心に発する「昆」の旗と共に、この旗は上杉軍の勇猛果敢さを象徴し戦わずして敵の恐怖心を誘発したといわれる。
(案内板より)

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