午前の陽は流石に眩しく美しかった。

老媼が「とろろ汁が出来ました」と運んできた。

別に変わった作り方でもなかったが、炊き立ての御飯の香ばしい湯気に神仙の土のような匂ひのする自然薯は落ち着いたおいしさがあった。

私は香りを消さぬように薬味の青海苔を撒らずに椀を重ねた。
(碑文より)  

08b

08a